福島県会津本郷町


 大江戸・日光と会津を結ぶ会津西街道の宿場町として発展し、
大内宿から峠を越え、
一気に会津盆地へ下ったところに位置しているのが会津本郷町です。
 千年もの長い歴史を持つこの町のシンボルは、
恵まれた自然、素朴な人々の生活風習が残る町並み、
そして三百五十年という東北最古の焼き物の歴史を誇る窯業です。
 会津松平藩祖・保科正之により始まる会津本郷焼は、
陶工達の熱の隠った匠の技の研鑽とその伝承により、
素晴らしい作品を次々と世に送り出しています。
 毎年の八月に、
会津本郷町では「せと市」を開催し、
全国から多数の観光客が訪れています。
 「買ってがんしょ!(買ってくださいの会津方言)」 飛び交う売り声は、
夜明け前から瀬戸町通りに響きます。

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   平成13年度から、街なみ環境整備事業を行っています。
 会津本郷町の歴史、伝統を尊重したうえ、
日々の生活をより一層充実させ、また地域の特徴を生かすため、
地元産の石を活用した透水性舗装による窯元巡りコースのデザインや、
それぞれの場所性を生かした5つの公園の設計を行いました。
それぞれの公園には、
窯元の方々の協力により本郷焼きで照明や水飲み台を製作され、
これらの公園に一層瀬戸焼町の雰囲気を点色しました。

 地元の子供たちの歓声が溢れ、
訪れた人にも憩いの場が提供できるような公園づくりに挑戦しています。
 平成14年度は、さらに透水性舗装による窯元巡りコースが延長され、
自然な雰囲気を持つ水路、蛍が飛び交う公園などが施工されました。

   


会津本郷町地図