化石公園(実例3)の設計コンセプト

    この公園の裏山では、その昔、子供たちが木の葉の化石を見つけてはよく遊んでいました。その木の葉の化石から連想した古代の世界の再現をこの公園の設計コンセプトとしました。


 恐竜の卵を模した大きな玉子石。いくつかの玉子は真ん中で割れ、また照明が組み込まれたものもあり、柔らかな光とともに今にも恐竜の赤ちゃんが生まれ出てきそうです。 
  芝生の中の小道は、木の幹のように地面を這い、その枝状の部分には、木の葉の化石を模したベンチが置かれています。この小道の舗装は地元産の玉石を利用した透水性舗装です。これは粘性樹脂を活用した新しい透水性舗装技術を用いたものです。 
 また、会津本郷焼きの里であることから、水飲み台も地元の窯元で焼いてもらいました。 

 なお、駐車場の部分にも地元産の採石を活用し、この画期的な透水性舗装を活用しています。この透水性舗装は、天然の石を利用し、時間降雨量30mm〜50mmの降水量に耐え、かつ目詰まりが少なく、道路舗装にも活用できるもので、地球に優しい、人に優しいまちづくりに挑戦してみました。 

  

 
 左と下の写真は、2004年の4月に撮ったものです。できてから2年の年月が経った時の様子です。
 緑が茂り、芝生も根付きました。玉子石や小径との感じはとても自然です。この公園はこの地から生まれ、もともとこの地のもののようにも見えました。