新上五島町では平成11年住宅名スタープランの策定を行いました。さらに平成14年にISO14001の認定を受けまして、全町上げて資源の有効利用に取り込んでいます。この上郷団地においてもエネルギー循環型のモデルとして木造公営住宅を建設をしました。

  この公営住宅は集落の景観と調和をし、高温多湿の気候風土にあった省エネルギー型の次世代住宅です。高耐久で耐用性が高く、維持管理がしやすい、かつ環境にやさしい長寿命な住宅です。

 九州(地域X)での外断熱と土塗壁のハイブリッド工法に取り組み、断熱基準は次世代省エネルギー基準を採用した。さらに、地場産木材や土塗壁、ノンフロン断熱材、透水性舗装など環境負荷が少ない建材を使用している。また、建設時に発生するCO2の算定や入居後の居室内における空気環境測定を国土技術政策総合研究所の自立循環型住宅モデル事業の一環として共同で調査を行い、地域にあった住宅づくりの研究を行っています。  

 (株)アルセッド建築研究所と一緒に次世代住宅のモデルとなるように力を合わせ、楽しく設計をしました。

 

  写真の手前にある新築された町営住宅は、奥にある既存の建物と形も色も調和していて、地域にあう住宅です。

  公営住宅の建設は低所得や若い方のために行政が社会的な援助として意味がありますが、その一方、新しい技術を取り入れ又は新時代の傾向を実践していくことにも意味を持っていると思います。時代の先端に立って、お手本となるような努力をするのは公営住宅の本当の姿だと思います。

 駐車場には、水溜まりができない水はねもない透水性舗装を施しました。

  それぞれの住戸にテラスがあり、テラスの続きに庭もあります。子育てには良い環境です。

  続き間です。換気のことを考えて、引き戸の上に窓を取り付けました。